降りたはずの推しくんのお話
お久しぶりです。
タイトル通り、元推しというか、離れたはずの推しくんが好きなジャンルの舞台に出ることとなり足を運びました。
感情がおかしいので書き殴ります、口も悪いです。
降りた理由はスキャンダルとかでもなく、推しくんの仕事に対する姿勢に不安を覚えたり、自分の"推しを俳優として推す"ことのモチベーション維持ができないことでした。推しくんは何も悪くないし、その後も順風満帆です。嬉しいかぎりです。降りたのは、俳優として推すよりも人としてどんどん好きな気持ちが大きくなって、推しというよりガチ恋とかに近くなった自分が嫌でした。
ガチ恋とかリアコが嫌いでした。
迷惑でしかないと思ってました。
無償の愛で支えるのがわたしの理想の推し方だったからこそ降りました。
接触で欲張るのも、プレゼントが使われてるか気になるのも、冷静になった自分が「気持ち悪いと思ってた人たちと同じ事をしてるぞ」と頭の中でぐるぐるして楽しくなくなりました。
そして降りてから約2年経った今日、推しくんが出ていた舞台に行くこととなりました。
好きなジャンルは推しくんを降りた時に縋ったジャンルでした。絶対推しくんは関わらないと思ってたし、そうであってほしかった。
今までで1番いい席でした。
追いかけてた時にも座ったことのないような、しかもお金を出して買った時よりも近かった。
始まる時までは楽しく見られると思ってました。SNSなどをみて「元気なんだな」「たのしそう」「○○くんと共演してる」と普通に見ることができていたから。
他の子達の声が好きじゃなくて、推してたときと同じように、開演ギリギリに入って座席につくと急に現実味がなくなりました。
舞台からこの距離で見る推しくんは、初めてだと思ったらこわくなりました。何度も見たものではなく、追っていた時に私が求めていた景色があった。
始まってからはずっと好きだった頃のように目で追ってました。好きなジャンルではありますが好きなキャラは別な子なのに目が離せない。
推しくんの手が、声が、演技が、好き
すきだった手が肉眼で指先まで見えることが嬉しかった
好きだった声がマイクを通さずに聞こえた
勘違いでもいい、目が合った
微笑んでくれた
一挙一動ぜんぶ忘れたくない
手紙にここがよかったと書こう
笑った顔が可愛くて大好きだった
こんなキャラやるの楽しかった?嬉しい?
失敗のリカバリーが上手だったよ
好きだな、好きだ、ずっと好きだった
今でも好きだよ 大好きだよ
感情がぐちゃぐちゃで、それでも泣いたりしたくなくて終わってすぐに飛び出したいのに退場規制。はやく1人になりたかった。他人の声で推しくんの声を消されたくなかった。
外に出て、電車に乗ったら全部夢だったんじゃないかって思ったけどパンフレットも買ったしチケットもある。でもこれが最初で最後。
推しくんの舞台に今日しかいないということ。
現実に戻った瞬間でした。電車で涙が止まらなくて本当にしんどかった。
いままでずっと東京は多ステしたり全通して、遠征していて、初日の夜には明日からの上手下手考えなきゃ!とかお手紙書く時間、プレゼント、とかたくさんあったのに今日の私は明日から何もないんです。普通に仕事をして、普通の日常がある。手紙を出すこともない。
好きなままの自分なのに、どうして明日からの舞台のチケットを持っていないのか理解できなかった。
どうして降りたの?なんでこんなに好きなの?
どうして、こんなに好きなのに
そもそも降りてからの2年間、なにかに熱中したくてもしていなくて、降りた現場を今でも鮮明に思い出せるくらいの自分が平気なわけなかった。
好きなのに、俳優として推したいのに、本人がいい人を演じていたとしても本人が好きだった。結婚してくれるならしてほしかった。
好きだから、俳優として推すのがつらい。
他の子に笑いかけて手を振るし、接触だって特別対応な訳でもない。
普通に結婚の話もする推しくんがこわかった。
自分が先に飽きるのも、推しくんが結婚するのも、何もかも不安で離れたのに、こんなに好きなままだった。
好きなままでいたかった、追いかけたかった。
でも私は私の追いかけたいスタンスを守れなかった。
こんなに好きなのに追いかけたくない
忘れるために新しく好きになるものに推しくんの面影を感じてしまったり、求めるのがつらい。ふとした時に思い出してしまう。
今でもこんなに好きだなんて言うことさえ迷惑だ、お金を落とさないファンの手紙なんて時間の無駄にしかならない。
推してるときの私はプライドが高くて、めんどくさいのは自覚してるしそれは降りても変わりませんでした。
縋ったりしたくない。
私がいないって気づいた?とかいうめんどくさいファンにはなりたくない。
たくさんもらってるとしても、それになりたくない。
自分だってただの1人のファンなのはわかってるのに。
それでもわたしは私が頑張って追いかけたときのスタンスを崩したくないんです。馬鹿みたい。
でもこんなに好きなのに、なにもできない。
追いかけ続けてもつらいだけだってわかってる。
でも、本当は言いたいこととかたくさんあった。
ずっと私のプレゼントを使ってくれているのが嬉しかった。
好きって言うだけなんて茶の間の夢見てる馬鹿と同じだってわかってる。
それでもまたあの頃みたいに夢中で追いかけられるわけがない。
あの頃は舞台の上の推しくんを応援したくて、笑顔で舞台に立ってる、演技をしている彼が好きだったから。
私の今の好きな気持ちは舞台に行くことでは叶わない事。
好きだから振り向いて欲しい、認知されたい、そんなの迷惑でしかないし叶わない、わかってるのに、悲しくなる。
はやく誰かと結婚でもして私を絶望させて欲しい。
今でも好きで好きでしかたなくて、自分でも馬鹿みたいだ。
明日からも推しくんが幸せに、好きな仕事ができますようになんて思えない。
私と出会ってほしかった。
私を好きになってほしかった。
気持ち悪いってわかっててもそう思うのがやめられなかった。
叶わないなら、
どうか1日でもはやく忘れられますように